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■□   迎春の準備をはじめる 「事始め」  □■
□■ 上方の京都では少し早い新年を迎えました ■□
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京都の花街では、12月13日が、新しい年がスタ
ートする「事始め」の日です。祇園では芸舞妓さん
たちが芸事の師匠や茶屋へ挨拶に出向きます。

京舞・井上流の家元のお宅には、最も多くの芸舞妓
さんが挨拶に訪れます。

鏡餅を届けた芸舞妓さんが「おめでとうさんどす、
相変わりませず、おたの申します」と挨拶すると、
受けるほうは「来年もおきばりやす」と応じ、扇子
を渡すのが決まりの挨拶。

そして、「事始め」が終わると、「おことうさんど
す」の挨拶が交わされるようになります。

「おことうさんどす」というのは“お正月の準備で、
何かとお忙しいことですね”という意味の京言葉で、
この言葉が聞こえるようになると、京都の町は年の
瀬と新年の訪れの予感に包まれます。